チベット旅 虎の巻III ~出発前準備編III ラサへの旅路検討~
未知なる大地への旅は、準備の時から始まっている・・・
そしてその準備の中でも、一番ワクワクするのがこの「旅路」の検討だ。
[その5] ラサ行きのチケット(飛行機/鉄道等々)
俺らゆうらん一行の出発地は、中国最大の経済都市「上海」だ。
日本各地から直行便が飛んでおり、約2時間~3時間くらいで着くので非常に便利な街だ。
この上海からチベットの玄関口かつ最大の都市「ラサ」までは、大きく分けて3つの行き方がある。
①全区間飛行機
②全区間鉄道
③飛行機+鉄道
①全区間飛行機
まず一番お手軽なのが、この全区間飛行機ルートだ。
(上海→ラサ 航空券 片道約1800元~3500元 ※日本円換算:片道約27000円~約52500円)
ラサへの直行便は、主に中国大陸の西南エリアの街である「成都」「昆明」「西安」「西寧」等から1日約2~6本飛んでいる為、それらのいずれかの街まで飛行機で飛ぶことになる。
(例)上海(浦東)空港 7:40発→飛行機(1本目)→成都空港11:00着[乗り継ぎ]13:15発→飛行機(2本目)→ラサ空港15:40着
これだと、乗り継ぎ時間にもよるが、上海から約8時間とかなり短時間でラサまで辿り着けることができる。時間の限られた社会人旅にはうってつけだ。
しかも成都空港は、東京や大阪からも直行便が出ている為、日本から僅か1回乗り継ぎでラサに行くこともできる。
ただし、ここで気を付けなければならないのが、高度差だ。
飛行機の場合、標高のあまり高くないところから、一気に3600m級のラサ空港に着陸することになる為、酸素濃度が急激に薄くなってしまうのだ。
その為、高山病発症リスクには、十分気を付けなければならない。
②全区間鉄道
続いて一番安いのが、全区間鉄道プランだ。
(上海→ラサ 片道切符 3段寝台850元 2段寝台1310元 ※日本円換算: 約12750円~約19650円)
かかる時間は、上海駅からなんと・・・
約48時間!!丸2日だ。
なかなか果てしない笑
その代わり乗り換え不要の便利さと、なんと言っても鉄道は移り行く車窓を楽しむことができる!
特に青海省西寧駅~ラサまでの区間にあたる「青蔵鉄道」は天空列車と言われ、世界一高い地点を走る鉄道で、景色は絶景との評判なのだ!
そしてどのくらいの高地を走るかというと、なんと・・・
海抜5078mにもなる!!
まさに誰もが一度は乗ってみたいと憧れる鉄道なのだ。
③飛行機+鉄道
そして3つ目の選択肢が、この混合プランである!
具体的にはというと、先ほどの「青蔵鉄道」の起点である青海省の省都西寧まで飛行機で飛び、西寧駅から「青蔵鉄道」と乗るというもの。
このプランだと、上海→西寧が飛行機で約3時間半、西寧→ラサが鉄道で約22時間(車内に1泊)だ。
合計で移動時間は1日ちょっとと言ったところ。
移動時間を節約しながらも、旅情気分を味わいたい人にはうってつけのプランだ。
さて、それではいよいよどのルートにするか、ゆうらん一行で話し合う。
当時の実際の会話は、こちら・・・
ゆーじ「旅行行程は、あんまりバタバタするよりも、ゆっくりの方がいい。てな感じかな!」
ゆーじ「あと鉄道にも興味があります笑」
せーいち「俺もバタバタは無いなあと思う。」
ゆーじ「鉄道の場合、片道何時間になる?」
せーいち「片道約22時間とのこと笑」
ゆーじ「しんどいかな。笑 憧れではあるけどね!」
せーいち「そうだねー、鉄道俺も興味あるんだけど、3段寝台*結構キツそうかなあと笑」
*当時2段寝台は満席の状態
・・・・・というわけで、最初の2人の選択肢はこちら!
ゆーじ案:
③飛行機+鉄道
せーいち案:
①全区間飛行機
皆さんなら、どのルートを選びます??
さあいよいよ、旅は出発の時・・・
果たして2人はどのルートに決め、旅立つのか・・・